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16- I- 0051 201 6 年 11 月 15 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
ポ
ル
ト
ガ
ル
共和国
(証券コード:−)【据置】
外貨建長期発行体格付 A
格付の見通し 安定的
自国通貨建長期発行体格付 A
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 格付は比較的発展した経済、主要政党の財政健全化へのコミットメント、ユーロ圏の支援体制などを評価 している。他方、依然として脆弱な銀行システム、高水準の対外債務および政府債務などが、格付の制約 要因となっている。13 年以降、経常収支が黒字となる中、民間部門の債務縮減が続いている。欧州中央 銀行(E C B)の現在の金融政策に支えられ、政府の円滑な資金調達も可能となっている。一般政府財政赤 字(E SA 2010)は10 年にはGDP 比 11. 2%に上っていたが、政府の財政健全化策の実施により15 年には 同 4. 4%まで縮小した。16 年は銀行支援に伴う財政負担があるが、その後は構造改革を通じて成長率が上 向き、財政赤字の削減が進むとみている。これらを踏まえ、格付を据え置き、見通しを安定的とした。 (2) 15 年の名目 GDP は 1, 990 億米ドル、一人当たり GDP(購買力平価ベース)は 28, 000 米ドル弱の比較的発
展した経済である。16 年の経済は、個人消費が下支えしたものの、輸出、投資が鈍化したため、約 1%の 成長にとどまると思われる。17 年も個人消費主導で 1%台の成長となるが、その後は労働市場、行政シス テムなどにおける構造改革を通じた競争力の回復から、成長率が底上げされていくとみている。
(3) 銀行部門は、15 年には利益が黒字化しており、同年末の不良債権比率も 12. 0%(14 年末11. 9%)とピー クアウトしつつある。民間部門の債務縮減が続く中、政府は14 年から 15 年にかけてGDP比 3%超を投 じ て 経 営 不 振 に 陥 っ た 銀 行 の 再 建 ・ 破 綻 処 理 を 実 施 し た 。 16 年 も 、 総 資 産 で 国 内 最 大 の 国 営 貯 蓄 銀 行 (C GD)について公的資金の活用を含む資本増強計画を発表している。
(4) 15 年の一般政府財政赤字は GDP 比 4. 4%(一時的な銀行の資本増強を除くと同 3. 0%)と、14 年の同 7. 2%(同 4. 5%)から改善した。E U から 16 年中に過剰な財政赤字を是正するよう求められており、政府 は E Uの財政ルールを順守するため、赤字を 16 年にはGDP 比2.4%に、17 年には同 1. 6%に縮減すると している(銀行支援のコストを除く)。16 年は銀行支援に伴い財政赤字改善のペースは鈍化するが、その 後 は 構造 改 革を 通じ て 成長率 が 上向 き 、赤 字の 削 減が進 む と思 わ れる 。一 般 政府債 務 残高 ( E SA 2010) GDP 比は、財政赤字の縮減が見込まれることから、先行きの上昇は限定的になるとみている。政府は 15 年以降、IMF 融資資金(229 億 SDR、IMF 融資の最終貸出時(14 年4 月)の為替レートで約 260 億ユー ロ)の約 36%を繰り上げ返済し、利払いコストを抑制した。
(担当)内藤 寿彦・山本 さくら ■ 格付対象
発行体:ポルトガル共和国(P ortuguese R epublic ) 【据置】
対象 格付 見通し
外貨建長期発行体格付 A 安定的
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 11 月 10 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:増田 篤
主任格付アナリスト:内藤 寿彦
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http: / / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) ポルトガル共和国(Portuguese Republic)
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が公表した経済・財政運営方針などに関する資料および説明
・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
発行体または中立的な機関による対外公表という、当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情
報として利用した。
9. 非依頼格付について:
本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依
頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及
ぼす非公表情報を入手していない。
10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先